この記事でわかること

NISA歴4年の僕が、こんな疑問に答えます。
僕が2019年から始めたNISAの運用成績を紹介します。
筆者のNISA運用成績(2024年8月)


現在の積立設定はこんな感じ。
筆者のポートフォリオ


FANG+とは、テクノロジー業界のリーディングカンパニー10社に集中投資するファンドで、世界中の株式に投資しているオルカンは大きく異なります。
この記事を読めば、『自分はオルカンとFANG+のどちらがいいか?』が決まるはずです。
新NISAで投資を始める予定、または始めたての方は、読んで参考にしてくださいね。


新NISAで資産運用するなら、投資について勉強するのがおすすめです。
勉強しておけば、投資に詳しくなれる上に、詐欺に引っかかる可能性も下がります。
KindleやAudebleなら、スマホ1台あればどこでも読書できますよ。
30日間の無料お試し期間があるので、気軽に登録してみてください。
\KindleUnlimitedの登録はこちら/
\Audibleの登録はこちら/
FANG+とは?
FANG+は、NYSE FANG+インデックスに連動する投資商品のことです。
このインデックスは、米国の有名なテクノロジー企業10社で構成されています。
FANGとは、もともと
- Facebook(現Meta)
- Amazon
- Netflix
の頭文字を取った略称でした。
10社にのみ投資しているファンド
FANG+は、前述のFANGに加えた6社の、合計10社の厳選された企業にのみ投資しているファンドです。



FANGに何社か追加したから、FANG+なんだね
2024年8月現在の組入銘柄は以下のとおり。
- アップル
- アマゾン
- フェイスブック(現メタ)
- Google(アルファベット)
- ネットフリックス
- エヌビディア
- テスラ
- ブロードコム
- スノウフリーク
- マイクロソフト



日常生活でよく使われている会社が入っているね。



これらの企業は、S&P500にも含まれていますよ。
銘柄の入れ替えはある
FANG+は、定期的にリバランスが行われています。
過去には、リバランスによって、組入銘柄が入れ替えが行われました。
- 2023年9月:ブロードコムが採用
- 2022年12月:スノウフリークが採用
リバランスは3ヶ月おきの行われているので、調子が悪い銘柄が組み込まれ続けるといったことはないはずです。



逆に、外れたのはどんな企業?



有名なのは、アリババですね。
中核が外れるかは不明
一方で、FANG+の中核を成す銘柄である
- フェイスブック(現メタ)
- アマゾン
- ネットフリック
の4社が将来的にリバランスで除外されるかどうかは不明です。



頭文字取って名前になるくらいだから、外れなさそう。



もし、この4社のいずれかが落ち込んだら、ダメージは大きいでしょうね。
パフォーマンスはS&P500やナスダック100より上
FANG+のパフォーマンスは、同じく米国株式に投資しているS&P500やナスダック100を上回っています。
設定来のリターンをインデックスファンドのiFreeシリーズで比較すると、以下のとおり。
FANG+ | 523.66% |
---|---|
S&P500 | 253.42% |
ナスダック100 | 279.42% |
比べると、FANG+はS&P500やナスダック100の、2倍前後のリターンを出していますね。
グラフにすると、こんな感じ。


このように、伸びるときは大きく上昇しています。
新NISAでの人気は高い
FANG+に連動しているインデックスファンド『iFreeNEXT FANG+インデックス』は、新NISAでの人気は高めです。
SBI証券の週間・月間ランキングでは4位、マネックス証券では3位にランクインしています。
また、指数でランキングを見た場合、FANG+は3位です。
1位はACWI(オルカン)、2位はS&P500となっており、FANG+はこれらの有名指数と並ぶ人気を集めています。



あまり聞かないけど、FANG+は人気なんだね。



オルカンやS&P500からFANG+に乗り換える人がいるくらいです。
FANG+の注意点とメリット
FANG+には、高いリターンが期待できる一方で、注意すべき点もあります。
ここでは、FANG+のおもな注意点とメリットについてみていきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
強い企業に集中投資できる | 分散力が低い 信託報酬が高い |
注意点1.分散力が低い
他の主要なインデックスと比較すると、FANG+の投資対象は10社と、非常に少ない銘柄数です。
S&P500は500銘柄、オルカンのACWIは約3000銘柄に投資しているのに対して、FANG+は10銘柄のみです。
この少ない銘柄数は、分散投資の観点からリスクが高いといえます。
先ほどのグラフでは、大きく下落したタイミングが2回ありました(赤丸部)。


見ると、落ちたときはナスダック100と大差ないところまで落ちています。
このように、『伸びる時は大きく伸びて、落ちる時は大きく落ちる』のが、FANG+の傾向です。
これは、高いリターンを期待できる反面、大きな損失が発生してしまう可能性を伴うことを意味します。
注意点2.信託報酬が高い
FANG+関連の投資信託は、一般的に信託報酬が高めに設定されています。
これは、投資家にとってコスト面での注意点となります。
iFreeNEXT FANG+インデックスと、業界最低水準の信託報酬を誇るeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の信託報酬を比べてみましょう。
iFreeNEXT FANG+インデックス | 0.7755% |
---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 0.05775% |
それぞれに100万円ずつ投資をしていた場合、年間にかかる信託報酬は
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー):577.5円
- iFreeNEXT FANG+インデックスの年間信託報酬:7,755円
です。



10倍以上の差だね。



この差額は、長期投資においては無視できない金額になるでしょう。
メリット.強い企業に集中投資できる
FANG+の最大のメリットは、Googleやネットフリックスなど、日本でも有名な強力な企業に集中投資できることです。
実際、S&P500のリターンの大部分は上位の数社によってもたらされています。
S&P500からGAFAMを除いた495企業(S&P495)のリターンは、日本のTOPIXとあまり変わらないともいわれているようです。
「鋭角的なS&P5に対し、GAFAM抜きのS&P495は緩慢で、TOPIXと大差ありません。GAFAM5社がS&P500の時価総額全体に占める割合は22年12月末時点で18・4%、テスラを入れても19・5%なのですが、これら6社の米国株市場全体への影響力は絶大だったことがわかります」
引用元:GAFAM+テスラの凋落 NISAは米国株の投資信託一辺倒でいいのか
FANG+は、このS&P500を牽引している、GAFAMを含む10企業に集中投資できます。
そのため、S&P500よりも大きいリターンを得られるわけです。



つまり、FANG+は「強い企業により集中的に投資したい」という投資家のニーズに応える商品といえるでしょう。
ただし、高いリターンには高いリスクが伴うことを忘れてはいけません。
オルカンとFANG+はどっちがいい?
オルカンとFANG+は、それぞれ特徴の異なる投資商品です。
どちらが良いかは、投資家の経験や目標によって異なります。
しかし、投資初心者には、オルカンがおすすめです。
投資初心者におすすめはオルカン
これから投資を始める方、または投資を始めたばかりの方には、オルカンがおすすめです。
なぜなら、ほったらかしで運用できるから。
投資初心者が『これからインドが伸びてくるから、買っておいた方がいいよ』といわれたら、気になるはずです。
しかし、オルカンにはすでにインドが含まれています。



じゃあ、インドを買っておいた方がいいっていわれても、気にならないね。



株式についてどのような意見が出てきても、ほったらかしで運用できるので、まずはオルカンから投資を始めるのがいいでしょう。
FANG+はコア・サテライト戦略で組み入れるのが有効
投資初心者といえど、FANG+のリターンは気になるところでしょう。
そんな方には、オルカンに少しFANG+を組み入れるコア・サテライト戦略がおすすめです。



コア・サテライト戦略ってなに?



安定的な資産をコアとして運用しつつ、リスクとリターンが大きい資産を少しずつ組み入れていく戦略です。
この戦略では、オルカンを中心(コア)に据え、FANG+を周辺(サテライト)として組み入れます。
一例では、こんな感じ。


オルカンにFANG+を組み入れておけば、
- オルカンの高い分散力を確保しつつ、強い企業に集中投資できる
- ポートフォリオ全体のリスクを抑えながら、高いリターンを狙える
といったメリットがあります。
リターンを高くしたい方は、少しFANG+を組み入れるのはありです。
おすすめファンドは『iFreeNEXT FANG+インデックス』
FANG+に投資したい場合、おすすめのファンドは『iFreeNEXT FANG+インデックス』です。
このファンドは、FANG+インデックスへの連動を目指した数少ないファンドです。



ほかにFANG+に連動するファンドはあるの?



どうやら無いようですね。
iFreeNEXT FANG+インデックスは、以下の証券会社で買い付けできます。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
など
もし利用している、または利用しようとしている証券会社でiFreeNEXT FANG+インデックスを買い付けできるなら、検討の余地はあるでしょう。
FANG+以外のおすすめは『Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)』
『FANG+のような上位への集中投資に興味はあるものの、別の選択肢も検討したい』という方に向けて、FANG+以外のおすすめファンドをご紹介します。
おすすめなのは、最近登場した『Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)』です。
Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)は、S&P500の上位10社に投資するインデックスファンドです。
信託報酬が低い
Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)の大きな魅力は、iFreeNEXT FANG+インデックスと比較して信託報酬が低いことです。
信託報酬を比べると、以下のとおり。
Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式) | 0.10725% |
---|---|
iFreeNEXT FANG+インデックス | 0.7755% |
比べると、Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)の信託報酬は7分の1程度です。
FANG+との組入銘柄の違い
FANG+とTracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)の、組入銘柄を比較してみましょう。
FANG+とS&P10の組入銘柄
- アップル
- アマゾン
- フェイスブック(現メタ)
- Google(アルファベット)
- ネットフリックス
- エヌビディア
- テスラ
- ブロードコム
- スノウフリーク
- マイクロソフト
違いはありますが、どちらもGAFAMを含んでいます。



投資先はずっと固定?



公式サイト によると、構成銘柄は毎年見直すようです。
FANG+とS&P500トップ10、どちらもGAFAMに投資できるので、信託報酬が低いTracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)がいいでしょう。
Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)の注意点
Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)に投資する場合、以下の2点には注意が必要です。
- 分散力が低い:特定の企業や産業の影響を受けやすく、1社でも経営破綻または経営・財務状況が悪化した際の下落は大きくなる可能性がある
- 運用実績が短い:運用開始からの期間が短いため、長期的な運用実績や詳細な運用コストについては不明な点が多い
設定日(運用が始まった日)が2024年5月16日と運用期間が短いため、実際どうなるか未知な点が多いです。



投資するなら、投資額は少なめにして、様子見程度にしておきましょう。
新NISAで人気が出てきている
新NISAにおける人気は高く、SBI証券での新NISAランキングでは10位にランクインしています。(7月のNISA月間積立設定件数)



6月は5位でしたね。
新興ファンドでありながら、注目を集めているようです。



iFreeNEXT FANG+インデックスは、どっちの人気が高いの?



iFreeNEXT FANG+インデックスの方が順位は上(5位)ですが、今後はどうなるかわかりませんね。
まとめ:FANG+はコア・サテライト戦略向け
FANG+は、GAFAMを含む米国株式の10社のみで構成されており、S&P500やナスダック100より高いリターンを出している指数です。
しかし、新NISAでこれから投資を始める方や、始めたての方にはオルカンをおすすめします。
オルカンは世界中の株式に分散しているためリスクが低いため、初心者でも投資に対する精神的な負担は低めです。
一方、FANG+はブレが激しいため、投資に慣れていない方では動き方次第では、不安にかられるでしょう。
まずは、あまりプレッシャーを感じず投資できる、オルカンから始めてみてください。


ここまで読んだあなたは、かなり勉強熱心な方です。
その熱量で、新NISAや投資、お金の勉強も始めてみてください。
読書するなら、電子書籍のKindleや、オーディオブックのAudibleがおすすめです。
KindleとAudibleは、スマホ1台あればどこでも本を読んだり聴いたりできます。
ちょっとした待ち時間や移動中などの隙間時間を、有効に活用して学んでいきましょう。
KindleとAudible、どちらも30日間の無料お試し期間があります。
まずは登録してみて、気に入ったらそのまま使いましょう。
気に入らなくても、登録から30日以内に解約すれば月額料金は発生しないので、気軽に登録してみてください。
\KindleUnlimitedの登録はこちら/
\Audibleの登録はこちら/
どんな本を読めばいいかわからない方は、下の記事を参考にしてください。


コメント