この記事でわかること

NISA歴4年の僕が、こんな疑問に答えます。
僕が2019年から始めたNISAの運用成績を紹介します。
筆者のNISA運用成績(2024年8月)


現在の積立設定はこんな感じ。
筆者のポートフォリオ


この記事では、「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックスファンド(楽天オルカン)」と「eMAXIS Slim 全世界株式(eMAXIS Slimオルカン)」の違いを解説しています。
楽天オルカンとeMAXIS Slimオルカンはよく似ているので、どちらがいいか悩む方は多いでしょう。
結論、どちらがいいかはご自身の生活スタイルによって決まります。
記事内でどうやって決めればいいか解説しているので、最後まで読めばどちらに投資するか決められるはずなので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。


オルカンへの投資を始めるなら、新NISAに対応している銘柄ともらえるポイントの種類が多いSBI証券がおすすめです。
口座開設は無料で、開設したからいって無理にやる必要はないので、気軽に申し込んでみましょう。
すでにSBI証券以外で新NISAの口座をしていても、移管(乗り換え)は可能です。
楽天オルカンとは?
基準価格 | 14,135円 |
---|---|
純資産総額 | 2,574.9億円 |
信託報酬 | 0.0561% |
過去1年間の年率 | プラス33.83% |
ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース) |
買付ランキング (楽天証券) | 6位 |
積立設定件数ランキング (楽天証券) | 6位 |
楽天オルカンは、正式名称「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」という、インデックスファンドです。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)に連動した成績を目指すインデックスファンドとなっています。
投資先の割合は、株式の時価総額に対して加重平均によって決まります。



どういうこと?



均等に分けるのではなく、時価総額が大きい企業ほど投資する割合を大きくしています。
投資先の60%以上が米国株となっており、基本的にはeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と、大差ありません。
楽天オルカンとeMAXIS Slim全世界株式はどう違う?
楽天オルカン | eMAXIS Slim 全世界株式 | |
---|---|---|
運用会社 | 楽天投信投資顧問 | 三菱UFJアセットマネジメント |
取扱口座 | 楽天証券 | SBI証券楽天証券マネックス証券など |
基準価格 (2024年11月15日現在) | 14,135円 | 27,389円 |
純資産総額 | 2,574.9億円 | 4兆8,187億円 |
信託報酬 | 0.0561% | 0.05775% |
平均年率 | 1年:プラス33.83% | 1年:プラス38.89% 3年:プラス17.22% 5年:プラス19.34% |
買付ランキング (楽天証券) | 6位 | 2位 |
積立設定件数ランキング (楽天証券) | 6位 | 2位 |
設定日(運用期間) | 2023年10月27日(1年1ヶ月) | 2018年10月31日(6年1ヶ月) |
楽天オルカンとeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は、よく似たインデックスファンドです。
しかし、いくつかの違いがあります。
おもには、以下の6つです。
- 取扱口座
- 設定日と運用期間
- 信託報酬
- 運用実績
- 純資産総額
- ポイント還元
取扱口座
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は、多くのネット証券会社で取り扱っています。
おもな取り扱いがあるネット証券会社は、以下のとおり。
そのため、ネット証券で新NISA口座を開設していれば、ほとんどの場合は買い付けできます。
一方、楽天オルカンを取り扱っているのは、楽天証券だけです。
詳しくは後述していますが、楽天オルカンに投資していれば「投信残高ポイントプログラム」によって楽天ポイントがもらえます。



楽天オルカンは楽天証券でなければ投資できないので、楽天カードを使っていても楽天証券を利用していなければポイントはもらえません。
設定日と運用期間
楽天オルカンは2023年10月27日に設定された、比較的新しいファンドです。
そのため、運用実績は浅く、まだ投資家の評価が固まっていません。
新規の投資信託であるため、今後の成長を期待する一方、実績の少なさに不安を感じる方もおられるでしょう。
一方、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は、2018年10月31日に設定され、運用は7年目に突入しています。
この期間の運用を通じて安定した成績を残しており、投資家からの信頼を得ています。
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」という、投信ブロガーが本当におすすめできるファンドに投票するコンテストで、5年連続1位を獲得する快挙を成し遂げています。



運用期間の長さによって得られた信頼は、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)が上ですね。
信託報酬(年率)
信託報酬とは、ファンドを運用するためにかかるコストで、年率で表示されます。
楽天オルカンとeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の信託報酬を比べてみましょう。
楽天オルカン | 0.0561% |
---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 0.05775% |
わずかではありますが、信託報酬は楽天オルカンが低いですね。
なお、100万円投資している場合の信託報酬は以下のとおり。
楽天オルカン | 561円 |
---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 577.5円 |
100万円投資して、やっと16円程度です。



積み重ね続けたらそこそこの額にはなりそうだけど、ほぼ気にならない額だね。
総経費率も誤差レベル
運用にかかった経費を「総経費率」といい、隠れコストや実質コストとも呼ばれています。
楽天オルカンとeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)それぞれの総経費率も、誤差レベルです。
楽天オルカン | 0.1% |
---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 0.11% |
日本円に換算した場合、100万円投資していて100円の差です。
信託報酬や総経費率などの運用コストは、低いに越したことはありません。
しかし、誤差レベルでしかないので、気にしなくてもいいでしょう。



なお、総経費率はファンドの公式サイトにある「運用報告書」で閲覧できますよ。
運用実績
運用実績は、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)に軍配が上がります。
というのも、楽天オルカンは設定から間もないため運用実績が浅く、まだ明確なパフォーマンスを示していません。
一方で、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の運用は7年目に入っています。
その間下がった時期はあるものの、基準価格はほぼ右上がりです。



過去の実績を信じるしかないインデックス投資にとっては、6年間上がり続けた実績を持つeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の方が、信頼性は高いといえるでしょう。
運用が続けば楽天オルカンも伸びる
今でこそ運用実績はeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)が上ですが、運用が続けば楽天オルカンも同じように伸びる可能性高いです。
というのも、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と楽天オルカンは、同じような動きをしています。
楽天オルカンの運用が始まった2023年10月27日から執筆時点の2024年11月15日までも、基準価格の推移を比べてみましょう。


基準価格の差はあるものの、動きはほぼ同じですよね。
動きが同じなのは、どちらもMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスをベンチマークに採用しているからです。



これまでの動きとベンチマークを考えると、運用が続けば楽天オルカンもeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と、同じように伸びると考えていいでしょう。
純資産総額
ファンドの規模を表す数値を、純資産総額といいます。
純資産総額は、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)が上です。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 4兆8,187億円 |
---|---|
楽天オルカン | 2,574億円 |
比べると、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の純資産総額は、楽天オルカンの約18倍です。
大きいほど繰上償還(途中で運用が終わってしまうこと)の可能性が低いといわれています。
なので、4兆円以上集まっているeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は、繰上償還の可能性は低いでしょう。



繰上償還にならない限りは運用し続けられるので、長期運用が推奨されているインデックス投資なら、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)がおすすめです。
平均年率
過去1年間に関していえば、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と楽天オルカンの平均年率は、ほぼ同じです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | プラス38.89% |
---|---|
楽天オルカン | プラス33.83% |
差は0.05%と、誤差レベルですね。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の、設定来(運用が始まってから)のトータルリターンは以下のとおり。
1ヶ月 | プラス6.86% |
---|---|
6ヶ月 | プラス8.80% |
1年 | プラス38.89% |
3年 | プラス17.22% |
5年 | プラス19.34% |
設定来 | プラス166.23% |
これまでの運用成績を見ると、順調に伸びているようです。



同じ動きをする楽天オルカンも、最終的には似たような年率になるでしょう。
組入銘柄
ファンドに組み入れられている銘柄は、似ていますが微妙な違いがあります。
組入国上位5カ国
国ごとの比率を見ると、どちらも米国が60%以上を占めています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 楽天オルカン |
---|---|
米国:63.8% | 米国:61.3% |
日本:5.5% | 日本:5.2% |
イギリス:3.4% | イギリス:3.2% |
フランス:2.8% | カナダ:2.6% |
カナダ:2.8% | フランス:2.4% |
比率に若干の違いはありますが、上位の投資国は同じですね。
組入銘柄上位10銘柄
組み入れ銘柄を見ると、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は個別株だけで構成されています。
一方、楽天オルカンはiシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETFという、ETFが割合を一番多く占めているようです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 楽天オルカン |
---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 楽天オルカン |
マイクロソフト:3.9% | iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETF:7.7% |
アップル:3.5% | アップル:4.1% |
エヌビディア:3.0% | マイクロソフト:3.8% |
アマゾン:2.3% | エヌビディア:3.3% |
アルファベット-A:1.3% | アマゾン:2.2% |
メタ:1.3% | メタ:1.3% |
アルファベット-C:1.2% | アルファベット-A:1.3% |
台湾セミコンダクター:0.8% | アルファベット-C:1.1% |
ブロードコム:0.8% | イーライリリー:0.8% |
イーライリリー:0.8% | テスラ:0.8% |
また、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)には、台湾セミコンダクター(TSMC)という台湾の半導体メーカーがトップ10に組み入れられています。
しかし、楽天オルカンは、上位10銘柄は全て米国株です。



この違いが、どう変わるのかな?



楽天オルカンの運用歴が長くなると、何かしらの差は出るでしょう。
人気度
投資家からの人気は、eMAXIS Slim 全世界株式が上のようです。
まず楽天証券でのランキングを見てみましょう。
楽天オルカン | eMAXIS Slimオルカン | |
---|---|---|
買付ランキング | 6位 | 2位 |
積立設定件数ランキング | 6位 | 2位 |
僕が利用しているSBI証券では、ほとんどのランキングでeMAXIS Slim 全世界株式が1位です。
販売金額(週間) | 2位 |
---|---|
販売件数(週間) | 1位 |
積立設定金額(月間) | 4位 |
積立設定件数(月間) | 1位 |
NISA販売金額(週間) | 1位 |
NISA積立設定件数(月間) | 1位 |
トータルリターン(1年) | 283位 |
分配金利回り | – |
純資産増加額(前月比) | 2位 |
資金連続流入(3ヶ月) | 1位 |
また、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」というコンテストでは、eMAXIS Slim 全世界株式が2019年から2023年の5年間連続で1位を獲得しています。



楽天オルカンは運用期間が1年と短いので、今後に期待といったところでしょう。
eMAXIS Slimオルカンと楽天オルカンの共通点
- ベンチマーク
- 投資方法
ベンチマーク
どちらも「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」という株価指数をベンチマークとしています。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、大型株と中型株の約3,000銘柄に時価総額加重平均で分散投資している株価指数です。
世界の株式市場を、約85%をカバーしているといわれています。



eMAXIS Slim 全世界株式や楽天オルカン1本で、世界の株式をほとんどカバーできるわけだね。
投資方法
eMAXIS Slim 全世界株式と楽天オルカン、どちらも以下の流れで投資しています。
- 投資家
- ベビーファンド
- マザーファンド
- 投資先




ベビーファンドとマザーファンドに違いはありますが、運用会社が違うためなので、気にする必要はないでしょう。



「ベビーファンド」と「マザーファンド」って、どう違うの?



投資家から資金を集めるのがベビーファンドで、実際に投資するのがマザーファンドです。
それぞれのメリットとデメリット
eMAXIS Slim 全世界株式と楽天オルカン、それぞれにどのようなメリットやデメリットがあるのか、見ていきましょう。
楽天オルカンのメリット
- 信託報酬が低い
- 楽天ポイントがもらえる
- 基準価格が低い
信託報酬が低い
楽天オルカンの信託報酬は、eMAXIS Slim全世界株式よりも低く設定されています。
楽天オルカン | 0.0561% |
---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 0.05775% |
信託報酬にあわせて、実際にかかったコスト(総経費率)も、楽天オルカンの方が低いです。
楽天オルカン | 0.1% |
---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 0.11% |
しかし、前述したとおり誤差レベルでしかありません。



ただ、コストは徹底的に抑えたい方には、信託報酬の低さはうれしいはずです。
楽天ポイントをもらえる
楽天証券を通じて投資すれば、楽天ポイントが還元されます。
さらに、楽天証券の「投信残高プログラム」によって、年率0.017%分の楽天ポイントを毎月もらえます。



ポイントは投資や日常の買い物にも利用できるため、楽天経済圏を利用している方には、かなりお得ですよ。
基準価格が低い
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と比べると、楽天オルカンは基準価格が低いです。
楽天オルカン | 14,135円 |
---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 27,389円 |
基準価格は1万口あたりの価格で、売買に影響しています。
つまり、楽天オルカンは基準価格が低い分、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)よりも多く買い付けできるわけです。



安い間に多く仕込んでおけば、売る量も多くなるから、将来現金化した時の売却益も多くなるんだね。
楽天オルカンのデメリット
- 運用実績が浅い
- 取扱は楽天証券のみ
運用実績が浅い
楽天オルカンは2023年10月27日に設定されたばかりで、運用が1年と浅めです。
そのため、過去のパフォーマンスに基づいた評価が難しいファンドとなっています。
基本的に投資は、過去を信じるしかありません。



信じるべき過去がないから、今後どうなるか把握しきれないんだね。
楽天証券でのみ購入可能
楽天オルカンは、楽天証券でのみ取り扱っています。
もし、ほかの金融口座や証券会社で新NISAを利用していると、楽天オルカンには投資できません。
もしこれから楽天経済圏を利用したくても、楽天証券で口座を開設していないと楽天オルカンに投資できないわけです。
楽天証券に乗り換えてもいいのですが、新NISAの乗り換えは手続きが面倒な上に時間がかかります。



さらに、乗り換えが完了するまで投資できなくなるので、口座の乗り換えはおすすめしません。
eMAXIS Slimオルカンのメリット
- 長期の運用実績を持っている
- 多くの証券会社で購入できる
長期の運用実績を持っている
eMAXIS Slimオルカンは2018年から運用されており、長期にわたる安定した運用実績を持っています。
運用が始まってから、どのような動きをしてきたか見てみましょう。


途中大きく下がった時期はあるものの、なんだかんだで右肩上がりですね。



この実績を基にした信頼性は、多くの投資家にとって安心材料となり、長期投資を考える方にとって大きなメリットです。
多くの証券会社で購入可能
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は、以下の主要なネット証券を含む多くの証券会社で購入できます。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- auカブコム証券
- 松井証券
など
そのため、すでに新NISAの口座を持っている証券会社で取り扱っている可能性が高いです。



新NISAの口座を作った金融機関で、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)を取り扱っているかみた方が良さそうだね。
eMAXIS Slimオルカンのデメリット
楽天証券でeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)に投資しても、楽天オルカンのような楽天ポイント還元はありません。
というのも、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は楽天証券の投信残高プログラムの対象外です。
投信残高プログラムは、楽天証券ブランドの銘柄だけが対象となっています。



楽天証券を利用している方には、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)に投資するメリットは少ないでしょう。
楽天オルカン VS eMAXIS Slimオルカン どっち?
楽天オルカン向きの人 | 楽天証券を利用している 楽天経済圏を利用している |
---|---|
eMAXIS Slimオルカン向きの人 | 長期の実績を重視する 楽天証券以外を利用している |
楽天オルカン向きの人
- 楽天証券を利用している
- 楽天経済圏を利用している
楽天オルカンは楽天証券でのみ購入できます。
そのため、すでに楽天証券の口座を持っている方にとって手軽に投資が始められますよ。
また、楽天オルカンに投資すれば楽天ポイントが還元されます。
楽天経済圏を利用している方なら、もらったポイントを使ってお得に買い物ができるわけです。



楽天派の人は、投資先も楽天に揃えるのがお得なわけだね。
楽天経済圏を利用している方は、楽天証券で楽天オルカンに投資しましょう。
eMAXIS Slimオルカンが適している人
- 長期の実績を重視する
- 楽天証券以外を利用している
楽天オルカンと比べると、eMAXIS Slim 全世界株式は長期の運用実績を持っています。
過去の実績を重視するなら、eMAXIS Slim 全世界株式一択でしょう。
また、eMAXIS Slim 全世界株式を取り扱っているネット証券は多いため、新NISAの口座を作る機関にこだわる必要はありません。



人を選ばないのが、eMAXIS Slim 全世界株式の強みです。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の方がいいな」と思う方は、SBI証券で口座を開設しましょう。
オルカン運用で心掛けるたった1つの心得
オルカンを運用するために心掛けてほしいのは、結果に一喜一憂せず、積み立て続けることです。
浮き沈みはあり得る
投資である以上、どうしても浮き沈みはあります。
株式は過去100年間右肩上がりだったとしても、途中で暴落は起こりました。
直近では、2024年8月の円高(12.4%)や2020年2月のコロナショック(20%)で、大きく下落しています。


また、歴史を紐解くと、以下の暴落が起こっています。
- 世界恐慌(1929年):89%
- ブラックマンデー(1987年):22.6%
- ITバブル崩壊(2001年):64%
- リーマンショック(2008年):44%
将来、これらに匹敵するレベルの暴落が起こっても不思議ではないのが、株式投資です。



実際、僕もコロナショックにはやられましたからね。
結果を気にせず積み立て続ける
では、どうすればいいか?
それは、下落しても気にせず、ひたすら積み立て続けることです。
これまでに起こった暴落は、時間をかけてV字回復を遂げています。
S&P500が暴落時にどうなったか、チャートを見てみましょう。


何回かガクッと下落していますが、いずれも下落前よりも上がっていますね。



この右肩上がりを信じて、下落は気にせず投資し続けましょう。
よくある質問
- 楽天オルカンと楽天VTの違いは?
- オルカン投資はどこで始めたらいい?
- オルカンとS&P500はどちらがおすすめ?
楽天オルカンと楽天VTの違いは?
楽天オルカンと楽天VTの大きな違いは、ベンチマークです。
楽天オルカンはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスなのに対して、楽天VTはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとしています。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス | 大型株 中型株 |
---|---|
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス | 大型株 中型株 小型株 |
また、楽天VTは、以下3つのETFに投資しています。
- バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
- バンガード・トータル・ワールド・ストック・マーケットETF
- バンガード・トータル・ワールド・インターナショナル・ストックETF
投資方法や含まれている株式に違いがあるので、間違わないようにしましょう。
オルカン投資はどこで始めたらいい?
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)に投資するならSBI証券、楽天オルカンに投資するなら楽天証券がおすすめです。
どちらの証券会社を利用するかは、以下を参考にしてください。
- 楽天経済圏を利用している→楽天証券
- それ以外→SBI証券



楽天経済圏の利用者は楽天証券で楽天オルカン、楽天経済圏を使っていないならSBI証券でeMAXIS Slimだね。
オルカンとS&P500はどちらがおすすめ?
結論、どちらでもOKです。
オルカン VS S&P500論争はずっと続いていますが、正直好みの問題です。
- 経済が一番強い米国1本でいきたい→S&P500
- 米国以外も気になる→オルカン
どちらがいいかは考え方次第なので、納得できる方を選びましょう。



オルカンとS&P500の両方に投資するのはあり?



問題はないですよ。
まとめ:どっちがいいかは口座次第
楽天オルカンとeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は、同じようなインデックスファンドです。
大きな違いは買い付けできる金融機関の数で、楽天オルカンは楽天証券でしか取り扱っていないのに対して、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は多くの証券会社で取り扱っています。
もし楽天経済圏を利用しているまたは利用する予定なら、楽天証券で楽天オルカンに投資しましょう。
楽天経済圏を利用していないなら、ほかの証券会社でeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)に投資すればOKです。
ご自身の生活スタイルに合わせて、利用する証券会社と銘柄を選んでください。
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