この記事でわかること

NISA歴4年の僕が、こんな疑問に答えます。
僕が2019年から始めたNISAの運用成績を紹介します。
筆者のNISA運用成績(2024年8月)


現在の積立設定はこんな感じ。
筆者のポートフォリオ


オルカンは世界中の株式に分散して投資していますが、アセットアロケーション、つまり資産の分配が必要です。
この記事を読めば、アセットアロケーションの必要性がわかります。
どのようにしてアセットアロケーションを行うかも解説しているので、読んで参考にしてください。


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アセットアロケーションとは?
アセットアロケーションは、複数のジャンルに分散して投資するスタイルです。
アセット(Asset)=資産
アロケーション(Allocation)=割り当て
資産(Asset)を、複数の投資先に割り当てる(Allocation)わけですね。
割り当てる資産には、株式のほかに債券や不動産)があります。



また、投資せず現金として確保しておくのも、アセットアロケーションの一種です。
アセットアロケーションの目的
- リスクの分散
- 長期的な成長の実現
- 目的に合わせたカスタマイズ
リスクの分散
複数のジャンルに投資しておくことで、特定の市場が大きく下落してしまったときのリスクを軽減できます。
オルカンは複数の地域に分散投資していますが、中身はほぼ株式の上に、約60%が米国株です。
世界中が下落するレベルの出来事(直近ならコロナ禍)が発生してしまうと、暴落してしまいます。
実際、オルカンは2020年2月から同年3月にかけて、基準価格が3分の2まで一気に落ち込みました。



このような暴落に備えるために、ジャンルを分けて投資しておくわけです。
長期的な成長の実現
アセットアロケーションは、長期的な資産の成長を目指す戦略です。
投資先のジャンルが違えば、運用成績も異なります。
アセットアロケーションで投資ジャンルを分散させておけば、それぞれの上昇期には成長を享受し、下落期にはリスクを軽減することが出るわけです。



運用期間が長期であるほど収益は安定していくので、アセットアロケーションで遠い将来の目標を達成できる確率アップを目指します。
目的に合わせたカスタマイズ
オルカンに投資する目的は、「大きく資産を増やしたい」、「少しずつでもいいから確実に増やしたい」と、さまざまあると思います。
若い人が老後の資金を作りたいなら、あえてリスクを取って高いリターンを目指してもいいでしょう。
一方、退職を間近に控えた人であれば、ローリスク・ローリターンな債券で安定的に資産を増やすのが有効です。



アセットアロケーションは、ご自身の目標や状況に合わせた、柔軟な資産管理ができます。
オルカン投資にアセットアロケーションは必要か
オルカン投資でも、アセットアロケーションが必要な部分はあります。
- オルカンは100%株式&60%が米国株
- ある程度の現金は必要
- 暴落のリスクがある
オルカンは100%株式&60%が米国株
「世界中の株式に分散して投資する」が、オルカンのコンセプトです。
しかし、内訳を見ると、約60%が米国株となっています。
つまり、オルカンは100%株式&60%が米国株と、投資先が偏っているんです。
投資先の入れ替えは行われていますが、米国の経済が落ち込んだとき、大きくダメージを受けるでしょう。



そのため、債券や米国以外の投資先を持っておいた方が、資産の成長は安定しやすいわけです。
ある程度の現金は必要
大きな出費に備えるためにも、ある程度の現金は必要です。
投資した資産を切り崩してもいいのですが、手をつけず長期的に運用していくのが、投資において大切になります。
手をつけずに運用し続けていけば、複利の力で大きく成長していきます。
投資の世界で、もっとも利益を出すのは、「死者と投資していることを忘れた人」と言うほど、複利の効果は絶大ですよ。



ある程度のまとまった現金を確保しておけば、投資した資産を切り崩さなくても対応でき、複利の力を得られるわけです。
暴落のリスクがある
投資である以上、価値が大きく下落するリスクはあります。
もし株式1本化しているときに世界レベルの暴落が起こると、合わせて資産を大きく減らしてしまうでしょう。
実際、米国株1本に絞って投資している厚切りジェイソン氏は、コロナ禍でマンション1部屋分の利益が毎日吹き飛ぶという大打撃を受けたそうです。(今はコロナ禍以前を超える資産になったようですが)
株式とは異なる値動きをする資産にも投資しておけば、株価の暴落が起きても、ダメージを軽減できるわけです。
大切なのは自分を信じること
オルカン1本化、オルカン+複数に分散投資、どちらもメリットとデメリットはあります。
しかし、必ずオルカンにもアセットアロケーションが必要なわけではありません。
もし、株式100%に不安を感じるなら、債券にも分散しておきましょう。
しかし、株式100%の伸びに賭けるなら、アセットアロケーションは必要ありません。
僕は投資において一番大切なことは「自分なりの考えをしっかり持って、どれだけ自分を信じられるか」だと思いますよ。
「誰がなんと言おうと、自分はこのスタイルでいく!」
と自信を持っていえるぐらい、投資の勉強をしていきましょう。
アセットアロケーションのやり方
- 目標の設定
- リスクの許容範囲を見極める
- 投資先と配分を決める
1. オルカン投資の目標を設定する
まず、何のために投資をするのか、目的を明確にしてください。
これによって、投資の期間や目標金額が見えてきます。
例:老後の資産形成
たとえば老後の資金作りが目的としましょう。
もし、定年退職が20年後なら、長期的な投資ができるはずです。
また、いつから切り崩すかも決めておけば、必要な金額の目安がつきやすくなります。
老後に必要な金額の目安がわかれば、毎年どのくらい資産が成長すればいいかが見えてくるんです。
漠然と投資するのではなく、まず資産形成の目的を設定しましょう。
リスクの許容範囲を見極める
投資期間や目標金額に対してどのくらいのリスクを背負う必要があるか、自分がどのくらいのリスクを許せるか、知っておくべきです。
投資期間が短いほど、目標金額が高いほど、高いリスクを背負う必要があります。



背負うリスクとご自身が背負えるリスクを天秤にかけて、リスクとリターンを調整していきましょう。
投資先とバランスを決める
目的とリスクの許容範囲が決まれば、投資先を決めてください。
ローリスク・ローリターンで達成できるなら、株式や債券などを、バランスよく分散投資していきましょう。
一方、リスクを背負ってリターンを大きくするなら、株式多め、または株式1本化にしておくといいかもしれません。



どのジャンルに投資するか決まれば、あとは投資先のバランスを決めるだけです。
以上の3ステップで、ご自身にあったポートフォリオを組んでいきましょう。
一度組んだポートフォリオは、ほったらかすのではなく、定期的にメンテナンスしてください。
オルカンのアセットアロケーションにおすすめの投資先
- 国内株式
- 債券
- 現金
投資先1. 国内株式
国内株式、つまり日本企業の株式です。
日本株式には、為替の影響を受けないメリットがあります。
日本株式をポートフォリオに組み込む場合、個別株(特定の企業の株)ではなく、インデックスファンドがおすすめです。
投資先2. 債券
債券とは、国や企業の借金です。
債券は、国内債券と外国債券の、2種類あります。
日本株式同様、国内債券も為替の影響を受けないので、リターンは安定的です。
しかし、株式と比べて、リターンの期待も薄くなってしまいます。
一方、外国債券はリターンが高めな反面、為替の影響をまともに受けるのがデメリットです。
なので、
- ローリスク・ローリターンを求める:国内債券
- ハイリスク・ハイリターンを求める:外国債券
を選んでください。
投資先3. 現金
現金は、投資先というより、万が一のお守りといったところでしょう。
お金を現金または預金として持っておけば、いつでも使えます。
一番安全な資産は、現金です。
しかし、資産形成にはほぼ期待できず、銀行の利子で得られるリターンは、1年で数円でしょう。
また、インフレ(物価上昇)によって、お金そのものの価値が下がるリスクはあります。



現金は投資先というよりは、いつでも使える実弾と考えておきましょう。
オルカンのアセットアロケーションにおすすめしない投資先
オルカンのアセットアロケーションにおすすめできないのが、
- S&P500
- 仮想通貨・NFT(暗号資産)
- FX
の3つです。
S&P500
S&P500とは、米国の80%をカバーしている、株価指数です。
オルカンとS&P500を組み合わせると、米国株の割合が増えてしまいます。
アセットアロケーションの目的とは真逆の結果になってしまうので、オルカンとS&P500の組み合わせはおすすめできません。
S&P500とオルカンは、どちらかにしておきましょう。



どちらか決められないなら、とりあえず半々でも問題ありません。
仮想通貨・NFT
仮想通貨やNFTといった、いわゆる暗号資産もおすすめできません。
というのも、「なぜ暗号資産の価値が上がるのか」が、説明できないのです。
株式の場合、分配金や株主優待といった、持つことで得られる利益があります。
そのため、欲しい投資家が多く出てきて、株価が上昇するわけです。
暗号資産は人の思惑が強すぎる
一方、暗号資産はどうか。
おそらく、価値が上がる理由を説明できる人って、ほとんどいないのではないでしょうか。
たしかに「仮想通貨は儲かる」と言っている人はいます。
しかし、暗号資産がどのような理屈で価値が上がって儲かるのかは、誰も説明していません。



そこを考えると、「仮想通貨やNFTの価値が上がってほしい」という思惑だけのような気がします。
人の思惑だけで価値は上がるのか?
「人の思惑だけで価値は上がるのか?」と思う人はいるでしょうが、実はあるんです。
約400年前に、オランダでチューリップバブルが発生しました。
オランダ黄金時代のネーデルラント連邦共和国において、当時オスマン帝国からもたらされたばかりであったチューリップ球根の価格が異常に高騰し、突然に下降したまでの期間を指す。
Wikipedeiaより引用
当時のオランダで、貴族や収集家の間で人気になったのを見て、「チューリップは儲かるらしい」と噂になったようです。
結果、チューリップの球根の価値が高騰するも、後に暴落。



もし、同じ理屈で価値が上がっているなら、暗号資産も同じ運命をたどるのではないでしょうか。
そう考えると、暗号資産への投資はやめておいたほうがいいでしょう。
しかし、コレクションとしてNFTを触るのはありです。
FX
日本円と外貨の差益で儲ける、FXもおすすめできません。
なぜなら、FXはレバレッジ取引があるため、大きく損してしまう可能性があるから。
レバレッジによって、持っているお金以上の取引ができてしまいます。(最大25倍)



資産がゼロどころか、マイナスになる可能性があり得る、FXも手を出さないのがいいでしょう。
アセットアロケーションとリバランスの違い
投資先を分散させるのがアセットアロケーションに対して、最初に決めたバランスをキープするために調整するのがリバランスです。
たとえば、オルカンと現金を50:50の比率で設定していたとしましょう。
オルカンへの投資によっては、この50:50の比率が崩れるはずです。



比率が崩れたタイミングで、もとの50:50に戻すのが、リバランスです。
オルカン投資にリバランスは必要?
オルカンをメインに投資しているなら、リバランスは必要ありません。
なぜなら、自分で投資先を決めているわけではないので、中身をいじって割合を変えられないから。
手が出せないので、基本的にオルカン投資でリバランスは必要ないわけです。
ただし、ポートフォリオ全体のリバランスは必要になります。



年1回のペースでいいので、定期的に見直していきましょう。
まとめ:無理にアセットアロケーションをやらなくていい
オルカンは世界中に分散してはいますが、内訳はほぼ株式で、とくに米国株に偏っているため、米国市場の影響を受けやすくなっています。
株式の暴落が起こると、まともに影響を受けてしまうので、気になる人はアセットアロケーションでリスクを分散しておきましょう。
ただし、無理にアセットアロケーションをやる必要はありません。
まずは、オルカン1本から始めてみましょう。


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