この記事でわかること

NISA歴4年の僕が、こんな疑問に答えます。
僕が2019年から始めたNISAの運用成績を紹介します。
筆者のNISA運用成績(2024年8月)


現在の積立設定はこんな感じ。
筆者のポートフォリオ


投資の世界では、さまざまな意見があります。
ネットやSNSで調べると
- おすすめはオルカン
- オルカンよりS&P500の方がいい
- オルカン信者は出世しない
と、真逆の意見を見たことがあるでしょう。
これから新NISAで投資を始めようとしたいる方からすると、惑わされてなにが本当なのかわからないですよね。
結論としては、オルカンでもまったく問題ありません。
この記事では、オルカンをおすすめしない人はどのような意見なのか、なぜオルカンでいいのか解説します。
読めば、投資の方向性が決まって、惑わされることなく投資を続けられるはずです。
前置きはこれくらいにして、さっそく観ていきましょう。
まずオルカンについて知っておきたい方は、下の記事を読んでから戻ってきてくださいね。




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オルカンをおすすめしない人の意見
オルカンをおすすめしない人の意見は、だいたい以下の4つに分かれます。
- 低成長の国が投資先に入っている
- S&P500の方がリターンは上
- 分散投資になっていない
- 日本株の方がいい
低成長の国が投資先に入っている
オルカンは、先進国23カ国+新興国24カ国の合計約2,900銘柄に投資しています。
オルカンの投資先には、あまり成長していない国(新興国)も投資対象に含まれているのは、事実です。
新興国が足を引っ張って、結果、次に紹介するS&P500よりリターンが小さくなってしまうリスクがあります。



投資するんだったら、少しでもリターンが大きいところに投資したいよね。
S&P500の方がリターンは上
世界中に投資しているオルカンよりは、米国株式1本に投資しているS&P500の方がリターンは上です。
過去5年間で、どれくらいリターンの差がついているのか、見てみましょう。
それぞれのリターン
eMAXIS Slim 全世界株式 (オールカントリー) | 151.87% |
---|---|
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | 197.38% |
成長率は、S&P500の方が約46%勝っていますね。



リターンが上なら、S&P500の方がいいというのは当然でしょう。
分散投資になっていない
投資の世界では、「卵を1つのカゴに入れるな」という格言があり、投資先は分散しておけという意味です。
約2,900銘柄に投資しているオルカンは、一見分散投資しているように見えます。
しかし、2,900銘柄へ均等に分散しているわけではなく、時価総額に対して加重平均で投資してるのです。



どういうこと?



時価総額が大きい企業には多めに投資して、時価総額が小さい企業には控えめに投資しているわけです。
そのため、時価総額が大きいアップルやアマゾンに多く投資しており、結果米国株式の割合が約60%となっています。
「60%も米国に投資しておいて、なにが分散投資じゃい」といったところでしょう。
日本株の方がいい
中には、「オルカンやS&P500より日本株だろ」という意見もあります。
将来的には、日経平均株価が10万円に到達するという声も出ていますよ。
例として、TSMC(台湾の半導体メーカー)が熊本に工場設立しており、海外から日本へ投資する動きが出てきています
海外からの日本投資が進んでいることから、日本の価値が高まって、日経平均株価が10万円まで引き上げられるということでしょう。



まとめると、オルカンよりいい藤崎があると言ったところでしょう。
オルカンをおすすめできる3つの理由
オルカンは良くないと言う声を紹介しました。
それでも、僕はオルカンをおすすめします。
- 楽に運用できる
- そこそこの成績は出ている
- 円安に対応できる
S&P500も捨て難いのですが、僕は上記3つの理由でオルカンを選びました。
楽に運用できる
オルカンの運用でやることは、
- (可能なら)一括投資する
- 毎月無理のない範囲で買い付け続ける
の2つだけです。
そのため、誰でも楽に運用できます。
一方個別株の場合、PBRやROEと言った馴染みのない指標、経営状況などを調べた上で投資するか判断しなくてはなりません。



そんなの無理だよ。



オルカンなら、毎月買い付け続けるだけで運用できますよ。
そこそこの成績は出ている
S&P500やアクティブファンドの一部は、オルカンよりもリターンが大きいのは事実です。
しかし、オルカンの成績は決して悪くはありません。
事実、1987年からの年利リターンは、平均で8%ほど出ています。
つまり、長い目で見ればそこそこの成績を出しているわけです。
実際、1位になったことはありませんが、最下位になったこともありません。



「大きく勝つことは絶対ないけど、大負けの可能性もほぼない」のが、オルカン最大の特徴と言えるでしょう。
円安に対応できる
2024年現在、日本は1ドル150円台の円安が続いています。



このまま円安が進んだ場合、どうなるの?



日本円の価値が、今以下になります。
1杯500円程度で食べられる牛丼が、将来1,000円出しても食べられないかもしれません。
もしオルカンに投資していた場合、外貨で資産を持つことになるので、円安の影響は受けずに済みます。
むしろ円安になった方が、オルカンを日本円に両替するときのリターンが大きくなりますよ。
円安とオルカンの関係性については、下の記事をどうぞ。
日本株だと円安の影響をまともに受ける
「オルカンに投資していれば円安の影響を受けない」と言いましたが、日本株式ならどうなるか。
結論、円安の影響を受けてしまいます。
その理由は、結局日本円の資産を持つことになるから。
基本企業の株式や不動産は、いずれも日本円の資産です。
そのため、資産の数字は増えるかもしれませんが、インフレによって資産の価値が下がってしまうでしょう。
つまり日本に投資する=日本円を持ち続けることなので、円安の影響を直撃してしまうわけです。
オルカン信者は出世しないというが・・・
最近、「オルカン信者は出世しない」という発言が、話題になりました。
出所は、こちらの動画でしょう。
動画の要約としては、以下のとおり。
- オルカンよりもいい指標を生み出した
- 頭を使って投資していないから成長しない
動画内で、オルカンを辞めたと言っている2人の主張を紹介します。
ほかにいい指標を見つけた
1人目は、マネックス証券の岡元平八郎氏。
岡元氏の主張は以下のとおりです。
- オルカンは素晴らしい指標
- しかしオルカン以上にいい指数がある
- 「SNE指数」という指標を作った
このSNE指数とは、岡元氏が考案した、以下3つの指標をブレンドした合成指数です。
- S&P500
- ナスダック
- MSCI新興国指数
それぞれ3分の1ずつブレンドした指数
2020年待つから2024年の間に、オルカンの上昇率が420%に対して、SNE指数の上昇率は780%となっています。(動画内4分55秒〜)



オルカンよりリターンが大きいから、SNE指数に乗り換えたんだね。



動画を観ていただければわかるのですが、岡元氏はオルカンはダメと言っているわけではありませんよ。
頭を使って投資していないから成長しない
2人目は農林中金バリューインベストメンツの奥野一成氏。
奥野氏は、動画内で、以下のようなことを語っていました。
- インデックスに投資しても学びにはならない
- なにも学ばないから出世しない
- 結果入金力が上がらない
「オルカン信者は出世しない」発言の主ですね。(動画内10分55秒〜)



意味がわからないんだけど?



投資を通じた学びがないから本業にも生かせず、その結果、言われたことを言われたようにやるだけのワーカーになってしまうということでしょう。
世界には、さまざまな職業、業種があります。
それらすべてに、投資で学んだ知識が活かせるとは思えません。
これに関しては、正直「うーん?」と言った感じですよね。
雑音は気にしない
オルカン投資に関しては、さまざまな意見があります。
しかし、気にしなくてもいいでしょう。
動画の釣り針が大きすぎる
まず、誤解のないように言っておくと、岡元氏と奥野氏はオルカンを否定してはいません。
オルカンは素晴らしいが、ほかにも投資の方法論やいい指数があるということを言いたかったのでしょう。
実際、岡元氏は「オルカンは素晴らしい指数」、奥野氏は「長期投資ならオルカンもS&P500も大正解」と発言しています。
せっかく投資を始めたのだから、投資に関していろいろと学びましょうと伝えたかったのではないでしょうか。



動画を観たところ、タイトルやサムネの釣り要素が大きすぎるような気はしますね。
大切なのは「納得感」
投資で大きく資産を形成するには、長期で投資する必要があります。
そのためには、納得して投資することが大切です。
納得してないけど、流されるままに投資しても、辞めてしまうでしょう。
実際、奥野氏も「納得感がないと3、4ヶ月で投げて(辞めて)しまう」と言っていますね。
僕は、オルカン投資には以下4つの原則があると考えています。
- 資産形成に20年はかかる
- 平均すると年間に8%ほどのリターンが出ている
- 必ず上がるわけではなく、下がることもある
- オルカンが1位になることは絶対にない(最下位もない)
上記4つの原則をわかった上で投資して投資していかないと、さまざまな声に惑わされて、コロコロ投資先を変えてしまうでしょう。



ちゃんとわかった上で、納得感と自信を持って投資するのが大切なんだね。
よくある質問
- オルカンとS&P500はどっちがおすすめ?
- 為替リスクってなに?
- おすすめのオルカン銘柄は?
- オルカンはどこで買える?
オルカンとS&P500はどっちがおすすめ?
結論、どちらでもOKです。
最終的にどちらがいいかは、気持ちの問題となります。
オルカン派とS&P500派、それぞれがどのような意見を持っているかみてみましょう。
- いつまでも米国が強いとは限らない
- 日本が強かった時代もあった
- 新興国が伸びたときの恩恵を受けられる
- オルカンの半分以上が米国だから米国1本に絞った方が手っ取り早い
- 新興国が足を引っ張っている
- S&P500の方がリターンは上
オルカン VS S&P500論争はずっと続いており、いまだに決着がついていません。
考え出すとキリがないので、オルカンとS&P500それぞれの特性を知った上で、どちらにするか決めましょう。
半々はあり?



どうしても決められないよ。
という方は半々買うのもありです。
その理由は、半分ずつ投資しても害はないから。
結果として、リターンがオルカンとS&P500の中間になるだけです。
とくに問題はないので、どうしてもどちらか決められないなら、半分ずつ投資してもいいでしょう。
為替リスクってなに?
外貨から日本円に戻すとき、タイミングによって価格が異なることを、為替リスクと言います。
たとえば、1ドル130円のときに1,000ドル(13万円)分オルカンに一括投資したとしましょう。
5年後に1ドル150円になったタイミングですべて売却すれば、15万円となり2万円の利益が出ます。
金利が発生するはずなので、実際にはもう少し多いでしょう。
逆に1ドル110円になっていれば、11万円にしかならないため、2万円の損です。
このように、「1ドルいくらか」は毎日変動するため、どのくらいプラス(マイナス)になるか読みきれないことを、為替リスクと言います。
おすすめのオルカン銘柄は?
オルカンでおすすめなのが、「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」です。
- コストが業界最低水準
- インデックスファンドの人気No1
- 純資産総額が高いので、途中で終わる可能性が低い
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)について、詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
オルカンはどこで買える?
オルカンは、ネット証券で購入できます。
おすすめのネット証券は、以下の3社です。
- SBI証券
- マネックス証券
- マネックス証券
上記3社はクレジットカードで積み立て投資ができる「クレカ積立」に対応しています。
それぞれもらえるポイントが異なるので、ご自身のライフスタイルや使用しているクレジットカードに合わせて、ネット証券を選びましょう。
オルカンはおすすめできる投資信託
オルカン投資に対してはさまざまな意見があり、中には否定的な意見があります。
最近では、「オルカン信者は出世しない」という話も出てきました。
しかし、オルカンは素晴らしいファンドなので、気にせず長い目でコツコツ積み立てていきましょう。
実際、「オルカン信者は出世しない」の出どころである動画内でも、オルカンを否定していません。
なので、周りの声は気にせず、オルカン投資を続けてください。
ここまで読んだあなたは、かなり勉強熱心な方です。
その熱量で、新NISAや投資、お金の勉強も始めてみてください。
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どんな本を読めばいいかわからない方は、下の記事を参考にしてください。


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