この記事でわかること

NISA歴4年の僕が、こんな疑問に答えます。
僕が2019年から始めたNISAの運用成績を紹介します。
筆者のNISA運用成績(2024年8月)


現在の積立設定はこんな感じ。
筆者のポートフォリオ


オルカン投資は非常にシンプルな投資方法ですが、多少のリバランスはやっておきましょう。
結論、オルカン投資の場合は年に1回リバランスをやれば十分です。
この記事では、オルカン投資におけるリバランスの方法を紹介します。
前置きはこれくらいにして、さっそく見ていきましょう。


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リバランスとは?
リバランスとは、ポートフォリオ(保有している投資銘柄一覧)の資産配分を、最初に決めた比率に戻すための調整作業です。
たとえば、以下の比率で投資しているとしましょう。
- 米国株式:40%
- 米国以外の先進国株式30%
- 日本株式:20%
- 新興国株式:10%
市場の変化にあわせてポートフォリオの割合が崩れたときに、増えて割高になった資産を売って、減って割安になっている資産を買い増します。
たとえば米国株式が50%、日本株式が10%になったとしましょう。
この場合、米国株式を10%分売って、10%分の日本株式を買います。



このように、最初の割合と変わったときに、もとの割合に戻すのがリバランスです。
リバランスの目的と重要性
リバランスには、以下3つのメリットがあります。
- ポートフォリオを最適化できる
- 想定外のリスクを排除できる
- パフォーマンスの改善に期待できる
ポートフォリオを最適化できる
定期的にリバランスを行うことで、ご自身にとって最適なポートフォリオを維持できます。
長期投資の場合、比率が少しずれただけでも、将来的に大きな差が出る可能性があります。
場合によっては、マイナスになるかもしれません。



定期的に比率のズレを戻すことでつねに最適化されるため、リターンが安定してくれるわけです。
想定外のリスクを排除できる
ほったらかしにしていると、リスクがご自身の許容範囲を超えてしまう可能性があります。
リバランスによって、想定以上に大きくなってしまったリスクを下げるわけです。
仮に、円安の影響で株式のリターンが大きく跳ね上がったとしましょう。
このとき、ポートフォリオ内の、株式の割合が大きく増えます。
もし今後、一気に円高に転がったとき、資産が大きく下がってしまいます。
資産を削られる前にポートフォリオのバランスを戻しておけば、円高になったときのリスクを抑えられるわけです。



どうして円安になったら株式の割合が増えるの?



1ドルあたりの日本円の価値が上がり、売却益が増えるからです。
円高、円安についての詳しい解説は、下の記事をどうぞ。
パフォーマンスの改善に期待できる
前述のとおり、割高になった資産を売って、割安の資産を買い増すのがリバランスです。
リバランスを行えば、値上がりした資産を売るので、利益を確定できます。
また割安になっている資産を、お得に買い増しできますよ。
ポートフォリオの割合を一定に保ち、長期的なリターンとリスクを安定させるのが、リバランスのメリットです。
リバランスを怠ると、思わぬリスクを抱える可能性があるので、定期的に見直しましょう。
オルカン1本のリバランス方法
オルカン1本に絞って投資している方は、どのようにリバランスを行っていくか、解説します。
結論、貯金とオルカンのバランスを戻すだけです。
オルカンのリバランスは自動
オルカンの場合、経済状況や市場評価などによって、3ヶ月おきにリバランスが行われます。
オルカンの運用会社がリバランスを行っているので、ご自身で行う必要はありません。
- 2022年にロシアが排除
- 2024年に中国の66銘柄が排除
- 2024年にインド株が増加
このように、運用会社が投資先を最適化してくれるわけです。
オルカンのリバランスは買い増すだけ
オルカン1本に絞って投資している場合、リバランスは預貯金の割合が増えたときに、オルカンファンドを増やしてバランスを戻すだけです。
というのも、前述したとおり、オルカンは運用会社が投資先を最適化してくれています。
もし、オルカンにだけ投資しているなら、持っている資産は
- オルカンファンド
- 預貯金
の2種類だけでしょう。
やることはオルカンの買い増しだけなので、預貯金の割合が増えたらオルカンに一括投資すればいいわけです。
増えたオルカンは売らずに持っておく
オルカンの割合が増えたときに売って割合を戻すのもリバランスですが、おすすめはしません。
なぜなら、元本が大きいほど、リターンも大きくなるから。
年利(年間に増えた割合)が5%だった場合、
- 100万円分のオルカンを持っている投資家Aさん
- 80万円分のオルカンを持っている投資家Bさん
どちらが、年間のリターンが大きいか?
答えば、100万円分持っている投資家Aさんですよね。
100万円なら「100万円×1.05%(プラス5%)=105万円(プラス5万円)」に対して、80万円は「100万円×1.05%(プラス5%)=84万円(プラス4万円)」です。
つまり、投資したオルカンを売ると元本が減り、結果年間のリターンも下がってしまいます。
また、オルカンは複利で運用されるため、年間リターンが大きいほど、将来的に資産が大きくなりやすいのも売らないメリットです。



なので、オルカンの割合が増えても、売らずに持ち続けましょう。
無理にリバランスしなくてもいい
預貯金が増えたからといって、無理にオルカンを買い増す必要はありません。
その理由は、現金の方が便利だからです。
現金として持っておけば、急にまとまったお金が必要になっても、すぐ対応できます。
一方、オルカンに投資しているお金は、現金化までに時間がかかりますよ。
また、投資をやるにあたって、生活防衛資金として、およそ3ヶ月分の貯金を確保しておくのがおすすめです。
急な出来事に対応できるようにしておくことも大切なので、増えた預貯金はオルカンに回さなくても問題ありません。
ただ、いずれはオルカンを買う予定のお金なら、早めに投資しておくのがおすすめです。
よくある質問
- リバランスはどのくらいの頻度で行う?
- リバランスの際の注意点は?
- アセットアロケーションとの違いは?
リバランスはどのくらいの頻度で行う?
オルカン投資の場合、年に1回で十分です。
前述のとおり、オルカン投資におけるリバランスは、増えた預貯金をオルカン投資に回すくらいです。
2〜3ヶ月という短期間で、預貯金が一気に増えることはほとんどないでしょう。
なので、オルカン投資のリバランスは、まとまって預貯金が増えるであろう、年1回で十分です。



月の平均収入が増えているなら、毎月の投資額を引き上げた方が楽なのでおすすめですよ。
リバランスの際の注意点は?
通常、リバランスを行うときに売買コストがかかります。
しかし、ノーロードのオルカンを選んで投資しておけば、売買手数料はかかりません。
なので、リバランス時の売買コストは、気にしなくてもいいでしょう。
また、所持しているオルカンを売却した場合、得た利益には税金がかかります。



しかし、新NISAを活用してオルカンに投資していれば、利益は非課税です。
リバランスでオルカンを売る必要はありませんが、いずれは現金化するので、まずは新NISAでオルカンに投資しましょう。
アセットアロケーションとの違いは?
債券(借金)や不動産にも投資して、資産クラス(投資先のジャンル)を分けるのが、アセットアロケーションです。
オルカンは株式にだけ投資しています。
オルカンとあわせて、債券と不動産に投資しておくことで、分散投資の効果を高められるわけです。
ただ、オルカンファンドと比べると、債券と不動産のリターンはかなり低いので、無理に買い付けなくてもいいですよ。
オルカン投資はリバランスが楽
繰り返しになりますが、オルカン投資でのリバランスは、崩れたオルカンと預貯金の割合を戻すだけです。
預貯金の割合が大きくなったら、オルカン投資に回しましょう。
逆にオルカンの割合が増えた場合は、オルカンを売らずに保有し続けましょう。
年間のリターンが大きい上に、複利運用の効果も高まるため、オルカンとして持っておいた方がお得です。
やることとポートフォリオがシンプルなオルカン投資では、そもそもリバランスが必要ない場合もあるので、あまり気にせず淡々と積み上げていきましょう。



今回は以上です。
オルカンについて詳しく知りたい方は、下の記事をどうぞ。


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