この記事でわかること

NISA歴4年の僕が、こんな疑問に答えます。
僕が2019年から始めたNISAの運用成績を紹介します。
筆者のNISA運用成績(2024年8月)


現在の積立設定はこんな感じ。
筆者のポートフォリオ


中身がオルカンとよく似ているインデックスファンドに、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)があります。
悩んだら、オルカンを選ぶのがおすすめです。
この記事を読めば、オルカンの方がおすすめの理由がわかります。
どちらか悩んでいる方は、この記事を読んで参考にしてください。


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全世界株式(除く日本)とオルカンの違い
全世界株式(除く日本)とオルカンがどのように違うか、以下5つの観点で比べてみましょう。
- 構成銘柄
- 運用コスト・手数料
- リターン
- 純資産総額
- 新NISAでの人気度
構成銘柄
全世界株式(除く日本)とオルカンの構成銘柄に大きな違いはなく、日本株を含むかどうかだけです。
全世界株式(除く日本)は、日本以外の国々の株式に投資するため、他の国の比率が若干高くなっています。



投資先に大きな違いはないね。
運用コスト・手数料
運用コストと手数料に関しては、全世界株式(除く日本)とオルカンは同じです。
まず、以下3つの手数料はどちらもかかりません。
- 買付手数料
- 信託財産留保額
- 解約手数料
信託報酬と総経費率(隠れコスト)は、どちらも同じです。
信託報酬 | 0.05775% |
---|---|
総経費率 | 0.11% |
このように、コストの面ではまったく差がないため、投資判断の際にコストを考慮する必要はありません。



両ファンドとも、低コストで運用されているのが特徴です。
リターン
リターンに関しては、全世界株式(除く日本)が若干上回っています。
設定来(運用開始以来)のトータルリターンを見てみましょう。
オルカン | 145.51% |
---|---|
全世界株式(除く日本) | 147.77% |
全世界株式(除く日本)のリターンが若干高いものの、その差は2%程度と小さいです。
しかし、myINDEX というサイトによると、30年間の平均年率はオルカンより全世界株式(除く日本)が上回っています。
日本円ベース | 米ドルベース | |
---|---|---|
オルカン | プラス10.2% | プラス8.9% |
全世界株式(除く日本) | プラス9.2% | プラス8% |
長期的な投資として考えると、この程度の差は大きくなるでしょう。



どちらを選ぶかは、差が広がるか、縮まって逆転するかによって変わりそうだね。
純資産総額
純資産総額に関しては、オルカンが大きく上回っています。
オルカン | 4,175,004百万円(約4.17兆円) |
---|---|
全世界株式(除く日本) | 549,765百万円(約5,497億円) |
一般的に、純資産総額が大きいほど繰上償還の可能性が低いとされています。
オルカンの純資産総額は4兆円を超えており、資金不足による運用の困難さや繰上償還のリスクは低いでしょう。
一方、全世界株式(除く日本)の純資産総額は5,000億円を超えており、安定した運用が期待できます。



どちらも長期運用との相性が良いファンドです。
新NISAでの人気度
新NISAにおける人気度では、オルカンの方が上です。
オルカン | 除く日本 | |
---|---|---|
販売金額(週間) | 1位 | 25位 |
販売件数(週間) | 1位 | 17位 |
積立設定金額(月間) | – | 3位 |
積立設定件数(月間) | 1位 | 91位 |
NISA販売金額(週間) | 1位 | 10位 |
NISA積立設定件数(月間) | 1位 | 41位 |
トータルリターン(1年) | 271位 | 265位 |
分配金利回り | – | – |
純資産増加額(前月比) | 1位 | 12位 |
資金連続流入(3ヶ月) | 1位 | 22位 |
しかし、全世界株式(除く日本)の人気も高まっています。
SBI証券の月間積立設定金額ランキングでは、全世界株式(除く日本)が3位でした(2024年9月)。
このことから、全世界株式(除く日本)の人気が徐々に高まっている可能性があります。



どっちも、新NISAでの人気は高いんだね。
結論:悩んだらオルカンでOK
オルカンと全世界株式(除く日本)で迷った場合、オルカンを選ぶのがいいでしょう。
その理由は以下の3つです。
- 純資産総額が大きい
- 自動でリバランスが行われる
- 日本経済成長の恩恵を受けられる
純資産総額が大きい
オルカンの大きな強みの一つが、その純資産総額の大きさです。
オルカン | 4,175,004百万円(約4.17兆円) |
---|---|
全世界株式(除く日本) | 549,765百万円(約5,497億円) |
純資産総額が大きいと、繰上償還のリスクが低くなります。
純資産総額が大きい=多くの投資家から資金を集められているということなので、運用に困ることはないでしょう。
長期投資において重要なのは、途中で繰上償還されるリスクを避けることです。



運用が続けばほったらかしでも運用できるので、純資産総額の大きいオルカンを選ぶのが賢明でしょう。
日本経済が伸びた時の恩恵を受けられる
オルカンには日本株が約5.5%含まれているので、日本経済が大きく成長したときに恩恵を受けられるのが、オルカンのメリットです。
さらに、オルカンは年に4回リバランスが行われます。
オルカンのベンチマークに採用されている指数「ACWI」を運用しているMSCI社が「日本株はいける!」と判断すれば、日本株が多めに組み入れられますよ。



オルカンは日本経済が成長すれば、その恩恵を受けやすい仕組みになっているんだね。
投資家からの人気が高い
オルカンは「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 」というコンテストで、2019年から2023年まで5年連続で1位を獲得しています。
オルカンが登場した2018年も、3位と上位にランクインしていますよ。
一方、全世界株式(除く日本)が投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Yearでトップ10入りしたのは、以下の3回のみです。
- 2018年(10位)
- 2021年(8位)
- 2023年(5位)
また、多くの証券会社のランキングでも、オルカンが1位を占めています。



オルカンが多くの投資家から信頼されているからこそ、1位を獲得できるわけです。
日本の将来が不安なら全世界株式(除く日本)もあり
日本の将来に不安を感じるなら、全世界株式(除く日本)を選んでもいいでしょう。
というのも、日本の将来に対して、不安要素が多くあります。
- 少子高齢化による労働者不足
- 成長しないGDP
- 停滞する賃金
事実、先ほどお話ししたとおり、30年間の平均年率は全世界株式(除く日本)の方が上です。
日本円ベース | 米ドルベース | |
---|---|---|
オルカン | プラス10.2% | プラス8.9% |
全世界株式(除く日本) | プラス9.2% | プラス8% |
一方で、以下のような明るい話題もあります。
- デフレ脱却の兆し
- ウォーレン・バフェット氏が日本株購入
- 34年ぶりの日経平均株価最高値更新
どちらが気になるかは、性格や好みによって変わります。



周りの意見を聞くより、自分がどう思うかが大事だね。
全世界株式(除く日本)+日本の個別株もあり
日本の個別株にも投資している場合、全世界株式(除く日本)を選んでもいいでしょう。
インデックスファンドと個別株を組み合わせるポートフォリオは、多くの投資家が実践しています。
日本以外に広く分散投資しつつ、日本株で配当金を狙う戦略です。



個別株を持っている、または高配当を狙う投資に挑戦したい方は、インデックスファンドでは日本株を省くといいでしょう。
リターンは全世界株式(除く日本)より先進国が上
世界中に広く分散投資するインデックスファンドで日本株を含まない銘柄を選ぶなら、全世界株式(除く日本)よりも先進国インデックスがおすすめです。
その理由は、設定来のトータルリターンが全世界株式(除く日本)を大きく上回っているから。
設定来のトータルリターンは、以下のとおり。
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 147.77% |
---|---|
eMAXIS Slim 先進国インデックス | 198.01% |
成長性の低い新興国や日本を含むインデックスファンドは、新興国と日本を省いた先進国インデックスやS&P500と比べてリターンが低くなる傾向があります。



新興国へのこだわりがないなら、先進国インデックスを積み立てた方が良さそうだね。
iDeCoでオルカンの代わりに全世界株式(除く日本)を積み立ててもいい
iDeCo(個人型確定拠出年金)でオルカンの代わりに、全世界株式(除く日本)を積み立てるのも良い選択肢です。
実は、iDeCoでオルカンを取り扱っていない口座があります。
たとえば、SBI証券は新NISAではオルカンを買い付けできますが、iDeCoではオルカンを選択できません。



もし、「広く分散投資しておきたいけどiDeCoの口座でオルカンが選べない」という場合は、全世界株式(除く日本)を選びましょう。
よくある質問
- オルカン以外のおすすめ銘柄は?
- オルカンの利回りはどれくらい?
- 日本経済の将来は明るい?
オルカン以外のおすすめ銘柄は?
オルカン以外でおすすめなのは、S&P500です。
なぜならS&P500は、米国株式市場の約80%をカバーしており、オルカンと並んで非常に人気の高いインデックスファンドだから。
実際、各証券会社の新NISAランキングを見ると、オルカンとS&P500が1位と2位を独占していますよ。



投資初心者にとっては、オルカンかS&P500のどちらかを選べばOKです。
選び方の基準としては、以下のように考えるとよいでしょう。
- とにかく低リスクで資産を運用したい → オルカン
- リスクは高まってもリターンを大きくしたい → S&P500
オルカンとS&P500の両方に投資するのはあり?
どちらか悩んだ場合は、オルカンとS&P500の両方に投資してもいいでしょう。
なぜならこの組み合わせでは、リターンと運用コストがオルカン以上S&P500未満になるだけで、とくに問題はないからです。
どちらかに絞りきれない場合は、オルカンとS&P500に半々で投資するのも一つの方法です。
ただし、これによっていいとこ取りができるわけではなく、デメリットが上乗せされるわけでもありません。



オルカンとS&P500の中間的な運用になると考えればOKだな。
オルカンの利回りはどれくらい?
myINDEX によると、30年間の利回りは日本円ベース:プラス9.3%、米ドルベース:プラス8%のようです。
30年間オルカンに投資し続けるとどうなるか、グラフにしてみました。


30年間の運用成績は、以下のとおり。
毎月1万円
1年目 | 125,033円 |
2年目 | 261,694円 |
3年目 | 411,064円 |
4年目 | 574,326円 |
5年目 | 752,771円 |
6年目 | 947,812円 |
7年目 | 1,160,991円 |
8年目 | 1,393,996円 |
9年目 | 1,648,671円 |
10年目 | 1,927,030円 |
11年目 | 2,231,277円 |
12年目 | 2,563,819円 |
13年目 | 2,927,287円 |
14年目 | 3,324,557円 |
15年目 | 3,758,774円 |
16年目 | 4,233,373円 |
17年目 | 4,752,109円 |
18年目 | 5,319,088円 |
19年目 | 5,928,796円 |
20年目 | 6,616,137円 |
21年目 | 7,356,471円 |
22年目 | 8,165,656円 |
23年目 | 9,050,094円 |
24年目 | 10,016,786円 |
25年目 | 11,073,380円 |
26年目 | 12,228,237円 |
27年目 | 13,490,496円 |
28年目 | 14,870,145円 |
29年目 | 16,378,102円 |
30年目 | 18,026,298円 |
毎月3万円
1年目 | 375,099円 |
2年目 | 785,081円 |
3年目 | 1,233,193円 |
4年目 | 1,722,978円 |
5年目 | 2,258,314円 |
6年目 | 2,843,436円 |
7年目 | 3,482,974円 |
8年目 | 4,181,989円 |
9年目 | 4,946,013円 |
10年目 | 5,781,091円 |
11年目 | 6,693,831円 |
12年目 | 7,691,456円 |
13年目 | 8,781,860円 |
14年目 | 9,973,671円 |
15年目 | 11,276,615円 |
16年目 | 12,700,118円 |
17年目 | 14,256,327円 |
18年目 | 15,957,265円 |
19年目 | 17,816,389円 |
20年目 | 19,848,412円 |
21年目 | 22,069,413円 |
22年目 | 24,496,967円 |
23年目 | 27,150,283円 |
24年目 | 30,050,358円 |
25年目 | 33,220,140円 |
26年目 | 36,684,712円 |
27年目 | 40,471,489円 |
28年目 | 44,610,436円 |
29年目 | 49,134,035円 |
30年目 | 54,078,894円 |
毎月5万円
1年目 | 625,164円 |
2年目 | 1,308,469円 |
3年目 | 2,055,321円 |
4年目 | 2,871,630円 |
5年目 | 3,763,857円 |
6年目 | 4,739,060円 |
7年目 | 5,804,957円 |
8年目 | 6,969,982円 |
9年目 | 8,243,355円 |
10年目 | 9,635,151円 |
11年目 | 11,156,385円 |
12年目 | 12,819,093円 |
13年目 | 14,636,433円 |
14年目 | 16,622,785円 |
15年目 | 18,793,869円 |
16年目 | 21,166,863円 |
17年目 | 23,760,546円 |
18年目 | 26,595,441円 |
19年目 | 29,693,981円 |
20年目 | 33,080,686円 |
21年目 | 36,782,354円 |
22年目 | 40,828,278円 |
23年目 | 45,250,472円 |
24年目 | 50,083,930円 |
25年目 | 55,366,900円 |
26年目 | 61,141,186円 |
27年目 | 67,452,481円 |
28年目 | 74,350,726円 |
29年目 | 81,890,508円 |
30年目 | 90,131,490円 |



時間はかかりますが、最終的には大きな資産になる可能性を秘めているので、気長にコツコツ積み立てていきましょう。
日本経済の将来は明るい?
日本経済の将来については、明るい要素と暗い要素が混在しています。
明るい要素としては、以下の3つでしょう。
- デフレ脱却の兆し
- ウォーレン・バフェット氏が日本株購入
- 34年ぶりの日経平均株価最高値更新
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏が日本株を購入したことは、日本経済への信頼感を示す出来事として大きく話題になりました。
一方、暗い要素としては、以下の3つがあります。
- 少子高齢化による労働者不足
- 成長が停滞し、他国に追い抜かれるGDP
- なかなか上がらない賃金
このまま賃金が上がらず、税金ばかりが増え続けると、労働者のモチベーションが低下し、経済が停滞し続ける可能性もあるでしょう。



日本経済の将来がどうなるかわからないので、あまり気にしない方がいいでしょう。
まとめ:悩んだらオルカンでOK
オルカンと全世界株式(除く日本)の違いは、日本株を含んでいるかどうかです。
とくにこだわりがないなら、オルカンを選べばいいでしょう。
ただし、iDeCoでオルカンを取り扱っていない口座があるので、その場合は全世界株式(除く日本)を積み立ててください。
また、30年間の平均年率は全世界株式(除く日本)が上です。
日本株が含まれているインデックスファンドは、平均のリターンが下がる傾向にあるので、気になる方は全世界株式(除く日本)を選びましょう。
オルカンについては、下の記事をどうぞ。


ここまで読んだあなたは、かなり勉強熱心な方です。
その熱量で、新NISAや投資、お金の勉強も始めてみてください。
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ちょっとした待ち時間や移動中などの隙間時間を、有効に活用して学んでいきましょう。
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